今ではそんな時代があったなんてことは
すっかり忘れられていますが、
70年代中盤、藤本弘(藤子・F・不二雄)氏は
「子供漫画しか描けない過去の人」と
見なされていました。
(米沢嘉博『藤子不二雄論 FとAの方程式』に詳しい)
漫画の対象年齢が上がるとともに、
それほどまでに子供漫画が
軽視されていたのです。
そんな中で藤子F氏の、そして
子供漫画全体の起死回生の一打となったのが、
1977年の『コロコロコミック』創刊でした。
のむらしんぼ氏の
『コロコロ創刊伝説』1巻では、
子供漫画が馬鹿にされきっていた時代に
コロコロコミックを立ち上げた
編集者と漫画家の姿が
熱く描かれています。
小学館内部でも全く協力を得られず、
既存の漫画家を集めることができずに、
他誌で落選した「ボツの山」を抱え、
「だったらこのボツの山で…、
日本一の子供漫画雑誌を
創ってやるっ!!!」
と編集の平山氏が誓う場面には、
思わず胸を打たれます。
今日、20時からのニコニコ生放送
「よしりんに、きいてみよっ!」は、
のむらしんぼ氏がゲスト!
『コロコロ創刊伝説』のこと、
『つるピカハゲ丸』と
『おぼっちゃまくん』の時代のこと、
そして近況のことなど、
果たしてどこに話が転がるか
予測不能!!
どうぞお見逃しなく!!